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加藤方彦のドイツでの日日~kato masahiko in Germany

自分を信じる

大きな絵を完成させた後、講評会で教授や生徒の前で絵を見せて意見などを聞いた。それらの意見は俺自身の考えや絵の見かたとは大きく離れている。でも自分のしていること、積み重ねてきた絵に対する経験や見かたが間違っているとはどうしても思えない。
今日は美術館に行って来た。ドイツの戦前のモダンニズム写真展を見てきずかされたことは、「作品と観者の間のやりとり、そこで発生する何か」がアートの存在意義だということ。一瞬何かの絵かと見間違うかのような構図の写真。写真は絵と違って捉えたものをそのまま二次元の平面に印刷されるが、だから写真を撮った人のコンセプト、この人が何に興味があって、そのモチーフ、構図を選択したのかが大事で、それが見た時にはっきりとこちらに伝わってくること。
そう、単純に作品を「感じる」ことがいかに大切か。絵を描き始めたころは今より感受性がもっと鋭くて、なんとなくわかってたはずなのに、こんな大事なことをあらためて気付かされる。

であれば話は簡単。自分の絵を見て、どう感じるか。もしくは何を感じて絵を描きたいのか。それが答えだ。

by rethcawred1058hik | 2011-05-27 09:06 | 不定期日記
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