加藤方彦のドイツでの日日~kato masahiko in Germany

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日本での日々

2012年がいよいよ始まりました。新年明けましておめでとうございます。

12月2日から2年ぶりに日本に帰って来て早1ヶ月。今週6日にはドイツに戻り、次への新しい一歩を踏み出さなければいけない。ドレスデンへの引越し、2月には学校の編入申し込みとビザの延長、そしてアルバイト探しが当面の課題だけど、全てを順調にクリアできるといい。

さて、久しぶりの日本滞在で感じたことはいろいろとありすぎて全部は無理かもしれないけれど一部でも書ければ・・。
年末年始は人と会うことが多くて、同級生や親戚と久しぶりに会うと、時間が止まったような感覚になる。でもみんなそれぞれ年をとり、結婚、子供が出来たり、ただ健康であることを幸せに感じたり。俺も今年で30才になるし、自分のなかではひとつの区切りになる年ではあると思う。自分が10代の頃に思い描いていた「30才の自分」は、経験を積んで仕事もどんどんやって輝いているイメージを持っていたけれど、理想と現実は簡単には一致しないね。22才で京都で初個展をした当時思ったのは、20代はもっと経験を積んで次回はひとりの作家として認められて企画の展覧会をすること。その目標は、26才でドイツへ留学することを決意した時、「30才まで我慢してデッサンの勉強」へ方向修正したのだけれど。でも29才の今思うのは、そろそろ世の中に出て行かなければいけないなということ。少なくとも今その準備をしていかなければいけない。

年齢についていろいろ書いたけれど、でも本当は美術をやる人間にとって数字のことなんか意味をもたない。ただ年月を重ねても、本当の自分の表現に全然たどりつかない人もいるし、若くても表現者として作品が成立してしまうこともある。俺は今本当に自分らしい絵をかけているのか、この作品が自分自身かと言われれば、自信を持って「自信なんかない」と言える(笑)。現に2011年の後半は、一時期まともに絵を描く場所や時間、精神的余裕さえ失い、今はやっとようやく外で風景を写生したり、家で落書き風のドローイングをしたりできるレベルだ。自分の作風にしたってこれでいいのかと言われれば、なんかもっと自由にやりたいことをしたいなあと思うし、「自分探し」をしなきゃと思う。なんかオレ22才の時と全然成長してないなー。要は大人にならなきゃいけないということ。己を知り、身の丈に合った服を来て、ひとりの人格をもった大人。

なんかここまで理想ばかり書いてしまったような気もするが、年齢について述べたついでに自分の将来について現実的な話も。今はアルバイトをして実家からの仕送りもあり、たまに絵が売れたりして、生活出来ているが、今後このような生活をずっとする訳にはいかない。若いときは夢を目指して頑張ってればまだいいが、おっさんなってフリーター暮らしじゃシャレにはならない。世間の目もある。そこでその不安を拭いさるために日々いろいろ考えるわけやけど、今から一般企業に就職というのも厳しいし、あとは絵で実績をつくって認められて大学から講師、教授として呼ばれるのを待つか、教員免許を取って美術教師になる等の道があるが、それもそう簡単なことではない。第一今はドイツの美大ではまだ2年生、卒業は早くても3年先だ。卒業せずに日本へ帰国して就職先を探そうかなとも時々思う。ただその決断をするのも相応の覚悟がいる。さきにも言ったとうり、俺としては今までずっと地味に勉強して発表も控えめにしてきた分これから勝負という気持ちがあって、そのためには集中して制作する時間、場所と人に見せる機会が欲しい。それでダメなら、さっぱりと諦めたほうがいいとも思うし、そういう想いでこの5、6年間絵を描いてきた。そう今年は自分にとって勝負への一歩の年なのだ。それがドイツで出来るかどうかはわからない。ドイツは自分が勉強する場所として選んだ所で、発表して作家としてやれるかどうかは未知数だ。ドイツではまだ学生だし、外国人で言葉の壁もある。でも挑戦してみるつもりだし、それが可能かこの一年で見極めようと思う。
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by rethcawred1058hik | 2012-01-03 04:06 | 不定期日記